ViXion01ユーザー紹介:日本でいちばんViXion01を使っているマンガ家・峠比呂様「自分のピーキーな眼に対応してくれたのはViXion01だけだった」
ViXion01が世に出てすぐの頃から、XでViXion01について、数多くの投稿をしていただき、今でも投稿をし続けていただいているのが、峠比呂さんです。その様子は以下にまとめさせていただいております。投稿量だけではなく、ViXion01の調整の仕方や使い方まで、ViXion01の使い方のノウハウのかたまりのような内容になっています。
・マンガ家、峠比呂さんのViXion01使い込みまとめ
https://togetter.com/li/2259654
その峠さんが、オートフォーカス機能付きスマートアイウェア「ViXion01」に出会い、いかに作業環境が劇的に改善されたのか?、従来の眼鏡では解決できなかった問題をViXion01はどのように解決したのか。そして、マンガ家としての仕事にどのような変化をもたらしたのか。今回、峠さんに詳しくうかがうことができました。
ViXion01との出会い
――まず、ViXion01との出会いについて教えてください。
峠:元々は妻が病気を境にして、目の乾燥に悩んでいたんです。その対策を探している中で、ネットでViXion01の情報を見つけたんです。最初は正直、あまり興味がなかったんですが、ホリエモン(堀江貴文氏)が動画で話しているのを見て、「この人が触ってるんだったら、これは試してもいいのかもな」と思い始めました。
――実際に体験されたのはいつ頃でしょうか?
峠:クラウドファンディングが始まって1週間くらいだったと思います。TSUTAYAで実物が見られるというので行ってみたんです。平日の閉店間際だったので、全然人がいなくて、運よくすぐに試すことができました。
――初めて使ってみた印象はいかがでしたか?
峠:これはすごいと思いました。特に驚いたのが、ViXion01の焦点の合う距離の広さです。ViXion01をかけると、目の前から遠くまで全然普通に見えたんです。その場で「これすぐに頼む」と言ったくらいです。
――従来の眼鏡とはどのような違いがあったのでしょうか?
峠:私は老眼が進行していて、裸眼の状態だと20cmから30cm先が見えにくくなっていました。普通の老眼鏡だと、ある一定の距離にしかピントが合わず、その距離から少しでもずれると見えづらくなってしまう。でも、ViXion01は違いました。オートフォーカス機能のおかげで、近くから遠くまでスムーズに見えるんです。
長年の悩みだった頭痛から解放された
――ViXion01を使用することで、頭痛の問題が解決したとお聞きしました。
峠:そうなんです。以前は本当に頭痛との戦いでした。締め切りに追われる中で、頭痛が出てしまって。それも、吐き気を催すほどの激しいものだったんです。
――それは大変でしたね。具体的にはどのような状況だったのでしょうか?
峠:元々が偏頭痛持ちなんですが、それに加えて目の使いすぎによる頭痛も重なっていました。普通の老眼鏡を使っていた時は、ある一定の距離にしか焦点が合わないので、常に首を動かしたり、姿勢を変えたりしていました。それが目と首への負担になって、結果的に頭痛を引き起こしていたんです。
――ViXion01を使い始めてからは、どのように変わりましたか?
峠:驚くべきことに、ViXion01を使い始めてからは、目の疲れからくる頭痛が本当に一度もないんです。もう半年以上使っていますが、目の疲れによる頭痛は完全になくなりました。体調不良による頭痛はまだありますが、頻度は激減しましたね。
――それは素晴らしい変化ですね。仕事にも大きな影響があったのではないでしょうか?
峠:ええ、本当に大きな変化がありました。以前は頭痛のために作業を中断せざるを得ないことがよくありましたが、今はそれがなくなりました。10時間以上連続で作業することも可能になりました。締め切りに追われる時期でも、以前ほど体力的な不安がなくなりましたね。
――長時間の作業が可能になったことで、作品の質にも影響はありましたか?
峠:確実に良い影響があったと思います。頭痛に悩まされずに集中できるようになったので、アイデアの流れを途切れさせずに作業できるようになりました。また、細かい作業も以前より長時間続けられるようになったので、より丁寧に仕上げることができるようになりました。
――ViXion01の何が、そこまでの変化をもたらしたのでしょうか?
峠:やはりオートフォーカス機能が大きいですね。目の焦点調節の負担が大幅に減ったんです。それに、軽量なのでかけていても負担を感じません。焦点が合う範囲も広いので、自然な見え方で作業できるんです。これらの要素が組み合わさって、目への負担が劇的に減ったんだと思います。
マンガ家としての使用体験:デジタル作画の革命
――マンガ制作の現場で、具体的にどのようにViXion01を活用されていますか?
峠:私はiPad Proを使ってデジタル作画をしているんです。ViXion01を使うことで、iPadの画面を見る時の目の負担が大幅に減りました。特に、細かい線を描く時や、キャラクターの表情を描く時など、近距離での作業が多い時に重宝しています。
――従来の方法と比べて、どのような違いがありますか?
峠:最大の違いは、作業姿勢の自由度が増したことですね。以前は、iPadを斜めに寝かせて描いていたんです。でも、それだと遠近感が変になってしまう。ViXion01を使うようになってからは、iPadを目の前にほぼ垂直に立てて描けるようになりました。これって、実は美術の基本なんです。対象物を正面から見て描く。ViXion01とiPadの組み合わせで、その理想的な姿勢で長時間作業できるようになったんです。
――なるほど。他のマンガ家の方々とは違う使い方をされているんですね。
峠:そうなんです。多くのマンガ家さんは、ワコムなどの大型タブレットを使っています。もちろん、それを机に寝かせて使っています。でも、その姿勢だとViXion01は使いづらいんです。私の場合、iPadを立てて使うスタイルに変えることができたので、むしろViXion01とは相性が良いんです。
――具体的な作業の流れを教えていただけますか?
峠:基本的に、iPadを目の前に立てた状態で作業します。ラフを描く時や全体のレイアウトを確認する時は、ViXion01を上げて裸眼で見ます。細かい線を入れる時や、仕上げの作業をする時はViXion01をかけます。この使い分けで、効率よく作業ができるんです。
――それで長時間の作業も可能になったのですね。
峠:ええ、以前は連続作業は2時間くらいが限界でしたが、今は8時間、場合によっては10時間くらい連続で作業できます。締め切り前の集中作業の時なんかは本当に助かりますね。
――ViXion01の予備機があるという話をお聞きしていたのですが、10時間も作業するのであれば納得です
峠:はい、もうViXion01なしでは作業することができなくなってしまったので(笑)
ViXion01の特徴と利点:革新的なテクノロジーがもたらす快適さ
――ViXion01を長く使ってきて実感されていることはありますか?
峠:驚くほど頑丈ですね。8、9ヶ月使い続けていますが、全然壊れる気配がありません。ViXion01の設計者の方がいわゆる眼鏡屋さんではなく、半導体の専門家だったと聞きました。そのおかげでしょうか、モーターやギアなどの可動部品がほとんどありませんよね。たぶん、壊れる要素が少ないんだと思います。
――改善点や課題はありますか?
峠:視野の狭さは確かに課題ですね。周辺視野が制限されるので、最初は慣れるまで少し時間がかかりました。でも、使い方を工夫することで対応できています。例えば、全体を見るときは裸眼で、細かい作業をするときはViXion01を使うという具合です。あとは、鼻あての部分の素材が少し気になります。長時間使用すると、どうしても皮脂が付着しやすくなります。
――次世代モデルへの期待はありますか?
峠:はい、とても楽しみにしています。次のモデルで、より眼鏡っぽくなってくれたり、視野も広がったり、乱視にも対応できるようになったりとかしてくれると、さらに使いやすくなると思います。
――マンガ家としての立場から、今後のデジタルツールへの展望をお聞かせください。
峠:デジタルツールは日々進化していますが、人間の目の機能を補完するツールはまだまだ発展の余地があると思います。ViXion01のような革新的な製品が登場したことで、作業環境の可能性が大きく広がりました。今後は、さらに自然な見え方や、より長時間の使用に耐えうる製品が登場することを期待しています。
まとめ:ViXion01がもたらした作業環境の革新
――最後に、ViXion01を使用して感じた総合的な印象をお聞かせください。
峠:ViXion01は、私の作業環境を本当に革新的に変えてくれました。頭痛から解放されたこと、長時間集中して作業できるようになったこと、そして何より、自然な姿勢で描けるようになったことは、マンガ家としての私の仕事に大きなプラスの影響を与えています。技術的な面白さだけでなく、実用性も高いのがViXion01の魅力です。確かに、まだ改善の余地はありますが、現状でも十分に実用的な製品だと感じています。
――他のクリエイターの方々にも勧めたいと思いますか?
峠:はい、特にデジタル作画をしている方々には、ぜひ試していただきたいですね。ただし、使い方や作業環境によって相性が変わってくるので、自分の作業スタイルに合うかどうかは、実際に試してみる必要があると思います。
私の場合は、iPadを立てて使用するスタイルだったので、ViXion01との相性が特に良かったんです。従来の大型タブレットを寝かせて使うスタイルの方には、少し工夫が必要かもしれません。
――ViXion01を通じて、今後のデジタルツールに期待することはありますか?
峠:そうですね。ViXion01のような革新的な製品が登場したことで、クリエイターの作業環境がさらに進化していく可能性を感じています。単に便利なだけでなく、使う人の健康にも配慮したツールが増えていくことを期待しています。
技術の進歩と人間工学的な配慮がうまく融合すれば、より多くのクリエイターが長く健康的に創作活動を続けられるようになるはずです。ViXion01はその先駆けとなる製品だと思います。
――本日は貴重なお話をありがとうございました。
峠:こちらこそ、ありがとうございました。
【製品コラム】ユーザーの声から生まれた『ViXion01 Black Edition』開発ストーリー
2024年6月に誕生した「ViXion研究所|Xアカウント(@ViXionLab)」。
ここでは、ものづくりに情熱を注ぐViXionのR&D事業部メンバーたちが、日々の開発成果や技術情報を発信しています。
この記事では、その自由なアイデアと柔軟な技術力が生んだ「ViXion01 Black Edition」の開発背景をお届けします。
なぜカラーバリエーションを?開発の経緯
最初に、「ViXion01」に新しいカラーバリエーションを導入するというアイデアが持ち上がったのは、2024年4月下旬ごろ。
これまでViXion01を体験・購入してくださったお客様より「カラーバリエーションを作って欲しい!」という声を多くいただいていたことや、通常色に加え、特別なパーツやカラーオプションを提供することで、ユーザーの皆様により個性的で満足度の高い製品を提供したいという思いから開発がスタートしました。
そこで社内ではまず、ViXion研究所メンバーが25通りもの色の候補を作成しました。
その中からさらに最終候補を絞り込みます。
色の選定には慎重を期し、製品に違和感が出ないように全体のバランスや統一感を考慮しながら、シースルーカバーやフレームの細かい色合いを検討していきます。
どうやってカラーバリエーションの色を決めたの?
実際に使うユーザーのことを考えて、最終的なカラーバリエーションの選定はユーザーの声を反映することにしました。
そこで、ViXion01を出品・販売させていただいている体験型ストア「b8ta」にて6月に2週間にわたりアンケートを実施。店舗にご来店される幅広いお客様から意見を募りました。
そして、b8taでのアンケート結果をもとに、さらにカラーを厳選してViXion研究所|Xアカウント(@ViXionLab)でもアンケートを実施します。(Xでのアンケート投稿はこちら)
すると104票の回答が集まりました。なかには、選択肢にもない色もご要望としていただきました。
ご回答してくださったみなさま、本当にありがとうございました!
カラーバリエーションアンケートの結果は?
アンケートの結果というと「ブラック」が圧倒的な人気!
続いて「ホワイト」「ブラウン」と続きます。
最終的にはコストや納期のバランスを考慮し、「ブラック」=「Black Edition」を採用することに決定しました。黒の選定理由として、汚れが目立たないことや、よりスマートな見た目を実現できるという点が多く挙げられました。
「ViXion01 Black Edition」は、機能面はこれまでのViXion01と同様で、本体前面のシースルーカバー箇所が透明になり、正面および左右のフレーム箇所の色がブラックになります。
透明なシースルーカバーを採用しフレームを黒色に変更することで、より洗練された外観となり普段使いしやすい仕上がりとなっています。
予約・発売について
そして、7月中旬よりAmazonにて先行予約発売がスタートしました。
(「ViXion01 Black Edition」についてのプレスリリースはこちら)
先行予約は限定300台。在庫が無くなり次第終了です。
なお現在(2024年8月時点)も予約受付可能となっていますので、ぜひViXion01とまた違ったスタイリッシュな「ViXion01 Black Edition」を手に取ってくださると嬉しいです。
まとめ
今回のカラーバリエーション展開は、ユーザーの皆様からのご意見がきっかけであり、ユーザーのみなさまの声から生まれた製品です。
また「ViXion01」のパーツを扱う <ViXionストア> も2024年6月にオープン!
こちらでは、シースルーカバーやノーズパッドなど、カスタマイズ出来るようパーツをご用意しています。用途や気分に合わせてパーツを変えることで、より自分らしいスタイルを楽しんでいただけます。
今後も、ユーザーの皆様のフィードバックやご要望を取り入れながら、より魅力的な商品を開発してまいります!ぜひ、気になるパーツやカラーなどがありましたらお気軽にViXion研究所|Xアカウント(@ViXionLab)までご意見・ご要望をお聞かせくださいね!
▼ ViXion開発チームによる「ViXion研究所SNS(X)アカウント」
https://x.com/ViXionLab
▼〈ViXionLabストア〉URL
https://www.switch-science.com/search?q=ViXion
【イベントレポート】東京医薬看護専門学校でMW10のご紹介・体験会を開催しました!
2024年6月12日、東京都江戸川区の東京医薬看護専門学校で、視能訓練士を目指す学生の皆さんと先生方を対象に、弊社製品である暗所視支援眼鏡「MW10 HiKARI」の紹介と体験会を開催しました。
<体験されたご感想>
●自由に明るさや距離の感覚を変えることができるのは、個人に合った使い方ができてすごいと思った。製品の使い方は慣れるまで大変かもしれないけれど、網膜色素変性や緑内障の方々にたくさん使ってほしいと思った。
●MW10の体験を通して、網膜色素変性の方の見え方がなんとなくわかった気がした。
●明るさやズームなど自由に調整できるのがすごいと思った。視野狭窄を持つ方に使用できるのは、その方の生活の質を上げることができ、患者さんにとってはありがたい製品だと思った。
●重かったが、患者さんを手助けする一つの手段として良いものになってほしいなと思った。コードがなくなり軽くなればさらに使いやすくなると思う。
●もっとMW10の知名度が広がり、色んな人に使ってもらえるようになったら嬉しいなと思った。
東京医薬看護専門学校での講義および体験会は毎年開催しており、今年も学生の皆さんから多くの感想とフィードバックをいただきました。
また今回の体験会は、視能訓練士を目指される東京医薬看護専門学校の生徒の皆さまに、MW10という夜盲症や視野狭窄の方向けの製品を知っていただく貴重な機会となり、弊社にとっても大変意義深いものとなりました。
東京医薬看護専門学校の皆さま、誠にありがとうございました。
▼ 東京医薬看護専門学校ホームページ
https://www.tcm.ac.jp/
▼ 2023年の開催レポートはこちら