オートフォーカスアイウェア「ViXion01」シースルーカバー部品不良発生のお詫びと無償修理のお知らせ
平素より弊社製品をご愛用いただき、誠にありがとうございます。
この度、弊社にて製造・販売いたしましたオートフォーカスアイウェア「ViXion01」の一部のロット(以下「対象ロット」)において、製品前面に取付けられているシースルーカバーに不良が発生したことにより、視界に歪みが発生し本来の機能に比して見えづらい状態の不良品(以下「対象ロット製品」)が混入していることが判明いたしました。
対象ロット製品をご購入いただき視界の歪みを感じられたお客様を対象に、シースルーカバー部品の無償修理を実施させていただきます。
ご愛用のお客様にはご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫びいたします。
今後とも、製品の品質向上に努めてまいりますので、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
【無償修理について】
対象ロット製品は、以下日付にて弊社より発送したViXion01となります。
- 2024年2月16日(金) に発送した一部の製品
- 2024年2月23日(金) に発送した全ての製品
対象ロット製品をご購入の全てのお客様に対して、本年5月2日(木)までの間に、順次個別にお詫びのご連絡および無償修理のご案内をいたします。 ご案内まで今しばらくお待ちいただければ幸いです。
※上記対象ロット製品以外の製品については、シースルーカバー部品の不良は解消しており、品質に問題はございません 。
【お問い合わせ窓口】
本件についてのご不明点・ご質問は、弊社webお問い合わせ窓口までお願いいたします。
▼ViXion01お問い合わせ窓口(ViXion株式会社)
・https://vixion.jp/vixion01-contact/
・営業時間:平日10 時~17 時
DIME 6月号『世界の“ミカタ”を変える!進化するメガネ14』にて、ViXion01が掲載されました
2024年4月16日小学館発行の、ビジネスのヒントが詰まったシン・クオリティー・マガジン「DIME」6月号『世界の“ミカタ”を変える!進化するメガネ14』特集にてViXion01が紹介されています。
世界各国で続々と誕生している次世代メガネデバイスの1つとしてご紹介いただきました。
全国の書店・オンラインショップからご購入いただけますので、ぜひご覧ください。
▼「DIME」6月号の詳細については以下のリンクからご覧いただけます
https://dime.jp/genre/1771669/
オートフォーカスアイウェア「ViXion01」、2024年4月15日(月)より体験型ストア「b8ta」3店舗にて販売開始。お持ち帰りが可能になりました!
オートフォーカスアイウェア「ViXion01」を開発・販売するViXion株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:南部誠一郎、以下ViXion)は、2024年4月15日から体験型ストア「b8ta」3店舗(東京有楽町、大阪梅田、越谷レイクタウン)にて、ViXion01の店頭販売を開始いたします。
b8taは、2023年に4.25億円の支援を達成したViXion01のクラウドファンディング開催中に製品をご体験いただける数少ない場所の1つであり、ViXion01の発展に欠かせない場でありました。
これまでいただいた店頭販売への数多くのご要望にお応えし、製品展示・デモ体験に加えて、店頭で製品をご購入・お持ち帰りいただくことが可能となります。
以下店舗でご体験・購入いただくことができます。
※営業日時は都合により変更になる場合がございます。詳細は店舗のWebサイト等をご確認ください。
「b8ta」取り扱い店舗
■b8ta Tokyo – Yurakucho
・営業時間: 11:00 – 19:30
・定休日: 不定休
・所在地: 〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル1階
・アクセス:https://b8ta.jp/store/yurakucho/
■b8ta Koshigaya Laketown
・営業時間/定休日:商業施設に準拠
・所在地: 〒343-0828 埼玉県越谷市レイクタウン4丁目2番地2 kaze 2階 C-205
・アクセス: https://b8ta.jp/store/koshigaya-laketown/
■b8ta Osaka – Hankyu Umeda
・営業時間/定休日:商業施設に準拠
・所在地: 〒530-8350 大阪府大阪市北区角田町8-7 阪急うめだ本店 8階
・アクセス: https://b8ta.jp/store/hankyu-umeda/
▼体験型ストア「b8ta」ホームページ
https://b8ta.jp/
▼b8ta3店舗にて、ViXion01販売開始に関するプレスリリースはこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000105928.html
ViXion01ユーザーのみなさまの声のまとめ「一般販売開始とファームウェアアップデート」2024年3月版
ViXion01を使っての感想やご意見など、ユーザーのみなさまから、X(旧Twitter)で多くポストしていただいております。そのまとめを先月から開始したところ、ご好評いただいたので、基本毎月やっていこうという形となりました。今回もR&D部の近藤義仁(GOROman)とシニアブランドマネージャーのいしたにまさき(いしたに)の対談形式でみなさまからの声をまとめていきます。
ViXion01の一般販売が始まりました
いしたに:先月、ViXion01ユーザーのみなさんの反応まとめというのを試験的にやってみたのですが、わりと見ていただいておりまして、、、それなら毎月やってみようという感じになりました
GOROman:よろしくお願いします!今月のトピックは何でしょうか?
いしたに:まずはいよいよ完全に一般販売開始となりました
GOROman:念願の店頭販売ですね!
いしたに:そして、ビックカメラでの取り扱いも一部店舗ではじまりました
GOROman:ViXion01 はその特性上、実際にご体験していただくのが一番ですし、体験の場が広がっていくのは良いですね
いしたに:私はラゾーナ川崎店に行ってみました。ViXion01が店頭に飾られている光景はなかなかにぐっとくるものがありましたね
GOROman:本も置いてあるんですね
いしたに:頭に花もついてましたw
GOROman:ポップや展示方法も店舗さんごとに工夫されてたり、ありがたい限りです
いしたに:店舗で実際に試すこともできるので、キャリブレーションからぜひ試して欲しいです
GOROman:はい、まだ未体験の皆さん、↓↓こちらの店舗一覧からぜひお試しを!
ViXion01、初のファームウェアアップデート
いしたに:そして、もう1つのトピックスとしては、ViXion01のはじめてのファームウェアアップデートがありました。なにを改善したのかとか、軽く教えてもらえますか?
GOROman:はい、今回社内のエンジニアが色々と頑張ってくれまして、大きく分けて2点改善されています
GOROman:初期のファームウェアである V1.0.0 ではオートフォーカスが陽の光などで不安定になるケースがありましたが、今回のV1.1.0では改善されています。よりオートフォーカスが安定しますので、ぜひファームウェアアップデートを行ってみてください
いしたに:まずはオートフォーカスの安定化ですね
GOROman:2点目の改善点としては、センサーの距離の測定範囲がより広がったということです。こちらはスマートフォンアプリの方でも反映されますので、最新のアプリもぜひ合わせてお試しください
いしたに:遠いところもより細かく制御するようになったということでいいんですかね?
GOROman:はい、そういうことです
いしたに:すばらしい
GOROman:このようにViXionでは、ユーザー様からのフィードバックをもとにファームウェア、アプリ、次世代機種に向けて改善を行っています。ですので、小さなことでも結構ですからXなどにポストしていただければうれしいです!(みんな読んでいます)
いしたに:ちゃんとエゴサしてます!
GOROman:「こうなればより便利なのに」とか「ここが使いにくい」とか「こんなデザインの方が」みたいなご意見歓迎いたします
いしたに:言ったもの勝ちとは言いませんが、なにか思うところがあれば、言っていただいた方が、なにかとみんなが幸せになります
GOROman:また、あたらしい取り組みとして「ViXion研究所」という社内チームも立ち上がりました。こちらは実験的なプロトタイプや研究を行っていきます。自分が責任者です。カラーバリエーションとか、魔改造的なものを作ったりもしています。続報をお待ちください!
いしたに:ViXion研究所レポートもやらないとw
GOROman:はい、そこはいしたにさん早速ブツをお渡ししますのでみていただきたいですね
いしたに:なんぞwww、では、そこは続報をお待ちくださいw
GOROman:はいw
3月のユーザーのみなさまの声
いしたに:ということで、早速3月のユーザーのみなさんの声を拾っていきたいと思います
いしたに:こういった疲労に関するユーザーさんの話を聞くとメーカとしては、ありがたいですね
GOROman:皆さん、活用いただいているようで何よりです
いしたに:それから、こちらは朝と夜の話
GOROman:自分もそうなんですが、朝と夜で視力って結構変わる気がしますね
いしたに:わかります。私も夜に微調整したりしますw
GOROman:この「微調整ができる」というのは ViXion01 の強みですね
いしたに:そして、この季節ならではの話も、レシートとか、けっこう字が小さいですもんねw
GOROman:そうですね。細かい文字を読むのに重宝します。WifiルーターのSSIDとか今まではスマホで写真撮って拡大してましたし
いしたに:Excelとにらめっこになる人もいるでしょうしねw
GOROman:PCとレシートを交互に見ながら・・・ みたいなシチュエーションにはViXion01はよさそうです
いしたに:まさにそこだ。そして、こちらはライブでのViXion01利用の話です
いしたに:バフかかってるwww
GOROman:よりライブやコンサートを楽しめそうですね
いしたに:私もとあるライブで使ってみたんですが、ホント表情の細かいところまで見えるんですよ。なので、推し活には最適だと思います!
GOROman:レシートのような近くもライブのような遠くも見えるViXion01
いしたに:わはは、すごいなw
GOROman:ファームウェア アップデートで進化したViXion01 みなさんぜひまたお試しください。なお、ビックカメラでの展示機は最新のファームウェアになっております
いしたに:ファームウェアアップデートについても反応がありましたね
GOROman:早速のアップデートありがとうございます
いしたに:さらに、そこそこ長く使っていただいて、ViXion01を使った実感のある言葉も出てきています
いしたに:それから、こちらはGDCとかかれているのでイベント参加のときの話かな?
いしたに:これはイベントあるあるですよね
GOROman:スマホとイベントを交互にみたいなケースにも重宝しそうです
いしたに:そして、こちらはGoromanさんの知り合いの人ですかね。でも、たしかにこれはあるなあと思いました
GOROman:広島国際大学の石原先生ですね
いしたに:この話は奥様の話ですけど、いきなりこれまでのメガネが使えなくなったときに使えたと。とりあえず、きょうをしのぎたいということですよね
GOROman:キャブレーションはすぐできますので、ご家族でシェアしたいみたいなケースでも使えると思います
いしたに:ですです。アプリでそれぞれの調整を保存もできますからね。そして、3月はこちらの投稿でしめたいと思うのですが、なんかもうこれは泣きそうになりましたね
GOROman:大変、ありがたいお言葉です
いしたに:この話って、そもそもなんでViXion01を作ろうと思ったのか?という話ともリンクしている話だし、クラファンでスタートしたという話ともリンクしているわけです。とにかくまず見えるということで、その人の世界はよくなる
GOROman:そうですね。まだまだ改善すべき点もあるとは思いますが、まずは「見える」という選択肢を増やす
“テクノロジーで人生の選択肢を拡げる”
いしたに:それが、会社のパーパスですからね。うまくまとまった気がしますw
GOROman:👍
いしたに:では、来月もまたお会いしましょう
GOROman:ありがとうございました!
米国で人気のスーパーマーケットチェーンが運営する「ホールフーズ・マガジン」でViXion01を取り上げていただきました
自然食品とオーガニック製品を専門に扱うアメリカの人気スーパーマーケットチェーン、ホールフーズ・マーケットが運営する「ホールフーズ・マガジン(WholeFoods Magazine)」ViXion01を取り上げていただきました。今年1月にラスベガスで開催されたCESでのトレンドスポットの一企業として、ViXionが紹介されています。
ぜひご覧ください。
Vixion enters the scene with industry-disrupting eye tech that not only adjusts lens thickness in real time but also protects eyes from overwork, relieving long-term stress. This wearable, sharable, and giftable prescription-free frame expands our ability to see, enhancing choices and illuminating the world in a new, enriched way.
https://www.wholefoodsmagazine.com/blogs/1-wholefoods-magazine/post/16738-trendspotting-at-the-consumer-electronics-show
めがね新聞「伊藤美玲のめがねコラム」にて、ViXion01レビュー記事が公開されました
めがね新聞「伊藤美玲のめがねコラム」にて、ViXion01を実際に家で使ってみてのレビュー記事が公開されました。
眼鏡ライターの伊藤美玲さんに、ViXion01のオートフォーカスという技術に対するおどろきと評価をいただいております。
自分用にあつらえたものでないのに、1本で遠くも近くも見えるという状況に一瞬頭が混乱したほど(笑)。
https://megane-shinbun.com/series/ito-mirei-column/mirei-ito-112/
めがね業界の媒体でも取り上げていただけたこと、またメガネ業界のみなさんからViXion01はこんな風に見えているのかと参考になる記事でした。ありがとうございます。
ViXion01ユーザー紹介:文具王・高畑正幸様「未来の普通には無理して今乗れ」
ViXion01の最初期の体験会に参加し、すぐに購入してViXion01を使い続けている文具王こと高畑正幸さんにここまでViXion01を使い続けての話を聞きました。
ViXion01の目に関する技術の話から「未来の普通」というキーワードまでいただきました。以下、文具王のViXion01体験の最初から最近使い方までの話です。ぜひ、最後までお楽しみください。
ViXion01の体験会の感想、ViXion01を注文した理由
ViXion01の存在については、SNSで見たのが最初だと思いますが、とにかく、そのコンセプトを見た瞬間にかなりイケてるというか、ピンと来るものがあって、とにかく、これは体験してみたいと思いました。
昨今、視覚系のデバイスが様々に発表される中ではViXion01はちょっと異質というか、コンセプトが全く違っています。ほとんどの視覚系デバイスが、リアルにせよバーチャルにせよ、情報をなんらかの方法で一旦デジタイズして、ピクセル化したものを液晶画面等に再構成して表示して見せているのに対して、ViXion01は、端的にいうとオートフォーカスのメガネであって、その役割も仕組みもいたって明瞭です。
レンズの焦点距離を可変させる技術については不明ですが、眉間にあるセンサーで距離を測ってその距離に応じて電気的な仕掛けによってレンズの焦点距離を変えているものなので、像にピントが合う。ただそれだけです。やっていることがとても単純でわかりやすいのがいいところ。未来の夢というよりは、目の前の切実な問題に正面から答えるタイプの提案で、使っている自分が容易にイメージできる。考え方がシンプルで、スジが良いなと思いました。
おりしも、私自身、ここ数年で老眼が急速に進行し、目のピント調節機能の衰えを日に日に感じるようになってきていて、最近は、跳ね上げ式の遠近両用眼鏡を常用するようになってきたところです。まさに当事者として、見る事の不便を感じていたタイミングに、この発表。気にならないわけがありません。
これはもう是が非でも触れてみたいというのがあったので、体験会に参加しました。体験会で実際かけてみて、まだ発展途上であるというのは百も承知の上で、これはここから普及する製品の最初の一歩だということに確信が得られたので、すぐに注文しました。
ViXion01の何が良かったのか?
私のモットーは「未来の普通には無理して今乗れ」です。
数年後、この技術は、誰もが使う当たり前の道具になっているか、それとも、物好きの玩具だったと忘れられるか、どっちだろうか、それをいつも考えることにしています。そしてそれが前者であって、かつ自分がその対象となる未来のユーザーであるならば、多少の無理をしてでも、なんらかの形でその技術に触れるように心掛けています。
では今回のViXion01はどうか、これはかなり強く「未来の普通」を予感させてくれるデバイスです。体験会でかけた数分で、驚きと喜びがあり、将来自分が使っているところが想像できました。この感覚は、自分が中学生のころ、徐々に進行した近眼に対して、はじめて眼鏡屋でレンズをはめた仮組メガネをかけて店の外の街を見た時に、こんなに世界って綺麗だっけ、って思ったのと同じような感覚がありました。これまで徐々にピントが合わなくなってきてたのだなというのを一気に自覚してしまうというか、シームレスにピントが合う感覚っていうのにえもいわれぬ嬉しさが沸いてきました。
誤解のないように説明したいのですが、私が言っているのは、そのときかけた試作品を日常で使えると思ったわけではありません。残念ながら試作品は視野が狭く、メガネの代用にはなり得ないものでしたし、現在手元にある完成品でも、まだ普段使いというには課題が多いです。しかしそれは、単に製品としての洗練の問題であって、「どこを見てもピントが合う眼鏡」の本質は既に完成しているし、それを実際に体験するだけの完成度には仕上がっています。あとはここから多くのユーザーが実際に手に取って使用しながら得た知見をフィードバックして改良していくことで、洗練されていくのは容易に想像できます。そして、この製品が実現しようとしているのは、目の前の世界をはっきり見たいという、人類共通の実にシンプルで切実な願いです。これほど強烈な動機はありませんから、あらゆる意味で加速するのは間違いないと見ています。
ViXion01をしばらく装着しての感想
自分の環境でしばらく装着してみての感想としては、やはり何よりの驚きは、当たり前ですが、どこを見てもピントが合っているという驚きです。
老眼になると、普段自宅で作業していて、PC画面と手元のノートを行き来するだけでもどちらかはピントが合わなかったり、商品撮影するときなんか、被写体とカメラの液晶画面の間で、20センチぐらいの至近距離から、1メートルぐらいの間を行ったり来たりしていて、距離は全然違うわけです。だから、毎回跳ね上げ式メガネをパカパカやっているわけで、とにかく自分は、この間には、1枚のレンズではどうやっても補完できないズレがあるわけです。それを、このViXion01は関係なく、どこでもピントを合わせてくれる。これは本当に凄い。しかも自分では何もする必要が無いので、見たいところに顔を向ければ見える。それだけです。
視力に問題のない人にとっては、ごくごく当たり前のことですから、感覚的には理解するのが難しいと思いますが、手元でも窓の外でもピントが合っているという状態の快適さを再び感じる事ができたというのは、本当にそれだけでちょっとした感動なのです。
ViXion01は調整が簡単
ViXion01の利点の1つは、最初の調整が必要とはいえ、普段使う上では、充電以外にはまったく何もしなくていいところです。道具としてすごく良いインターフェイスだなと思います。本人が調節できなくても、最初に誰かが一緒に合わせてあげられれば、本人には知識も技術も必要ない。しかも調整には専門的な設備や知識がほとんど必要ないので、眼鏡屋に足を運んだり、できあがりを何日も待たされることもない。箱を開けたその日に自分で調整して使えます。このすぐに使える嬉しさは、既に眼鏡を作ったことのある人なら共感して頂けると思いますし、たとえば災害時などにおいては応急の眼鏡としても機能する可能性もあります。
そして実際に手に入れて面白いと思ったのは、ViXion01の体験を、簡単に友人や知人にも共有できることです。所有者は、友人や知人にその場でちょっと貸してあげて調整のしかたを説明するだけで、実際の使用感を体験してもらうことができます。このクチコミに強い性質はおそらく今後の広がりにとって重要な特性だと感じます。
また、実際どの程度影響があるか、私には分かりませんが、ViXion01の凄いところは、完璧に調整された状態なら、原理的には目のレンズを引っ張ってピントを調節する筋肉を使う必要がそもそもないということです。これは、もしかしたら、ある種の人にとっては、眼の疲労が軽減される、あるいははじめてピントの合った像を見られるという可能性もあろうかと思います。
ViXion01は案外軽くて長時間使える
ViXion01は重さが55g。フル充電で約8~10時間の連続使用が可能。これについては、すでにかなりイイ感じです。私が普段かけているメガネが34gあるので、電池やらなんやらを全て含んでの55gは、十分に実用レベルと言えるでしょう。昨今流行のVRゴーグルとは比較にならない程軽い。実際にアイウエアとして常用することを考えると、この軽さはかなり重要ですし、これのおかげで、連続使用時間の8時間というのも、現実的に意味を持ちます。
やっぱり視野はちょっと狭い
残念ながら、やはり視野の狭さは指摘せざるを得ません。現状最大の弱点ではあります。どのぐらいの印象かというと、だいたい、うちわを持った手をまっすぐ前に出したときのうちわの面ぐらいが見える範囲です。広くはないですね。
左右の眼がそれぞれに少し小さな丸い視野を持ちますが、上手に調整してやると、1つの円として感じる事ができます。潜水艦の潜望鏡から見た感じでしょうか、普段周辺視野でなんとなく見えている所が狭くなり、眼球の向きを変えるとこの視野から外れてしまうので、見たい部分が視野の中心に来るように頭の向きを動かしながら見る必要があるので、眼を動かさずに首で見たいものを探します。やはり少し不便ですし、慣れも必要です。
小さなものにはピントが合わせにくい
これは、オートフォーカス系のデバイス全般の弱点で、センサーは眉間の所にあり、正面を計測しているわけですから、そのセンサーの真正面に物がないと反応しません。PCのモニターや本など、ある程度大きさがあるものを見ているときにはそこにピントを合わせるのは比較的正確にできますが、たとえばプラモデルの部品をピンセットの先に持っていて、それを見る、といった場合には、部品ではなく、その後ろの机にピントが合う場合が多いです。こういった状況は比較的多いと思われますので、今後の課題かもしれません。もちろん現状でもマニュアルモードで対応はできるのですが、ここの精度がもっとよくなると私の用途ではもっとうれしいです。
テクノロジーは自分の老化の半歩先を行ってほしい
正直なところ、私の老眼はまだ中近両用レンズと跳ね上げ式フレームで何とか乗り切れていますが、やはりこれから先、歳を重ねるにつれて、複数の眼鏡を掛け替えたりする必要がでてくるのはほぼ確実で時間の問題です。そうなると様々な面倒が発生することは避けられませんから、その時点での選択肢の1つとして、ViXion01のようなオートフォーカスアイウエアが登場したというのはまさに福音です。
現時点でもかなり高い完成度ですが、この先数年のうちには、もっと自然に使えるメガネになっていることでしょう。SF好きというのもありますが、テクノロジーが自分の老化に追いついてきたという実感は、ほんとうにうれしいものがあります。
視覚系を補助するということの意味
大学院の時は視知覚系の心理学を扱う研究室にいましたが、人間の眼球のシステムって、網膜に像が写ってからの画像処理は非常に複雑ですが、網膜よりも前の部分は案外シンプルで、基本的にはカメラとほとんど同じです。近視や遠視や乱視や老眼で、メガネやコンタクトを使っている状況のほとんどはもう、いかにして網膜上に正しい象が投影されるようにするかという純粋に光学的な問題です。だからこそメガネやコンタクトレンズって、これまで人類が実装できた数少ない補助装置の中で、歯の補綴と並んでもっとも普及してきたものと言えるでしょう。
しかも、レンズの発明によって、人類は、本来見えるはずのないミクロの世界や、超遠距離の物を見ることが可能になったばかりか、その補正能力のおかげで、歳をとっても世界を観察し、本を読み、考えることが可能となり、専門的職業を持つ人の知的生産が可能な期間がほぼ倍増したと言われています。メガネがなければ、科学や数学や思想の進歩はもっとずっと遅かったかもしれません。メガネの原理そのものは数百年前から、基本的にはほとんど変わっていないわけですが、スマホのカメラだってオートフォーカスなわけですから、そろそろメガネもレベルアップしても良さそうに思いますね。
ViXion01の値段は決して高くない
99,000円って、デジタルガジェットだと思うと高く感じるかもしれませんが、僕みたいに遠近両用でそれなりにちゃんとしたメガネを作ると10万円ぐらいすぐ行っちゃいます。
そう考えれば、そんなにビックリするほど高いわけでもないし、私はメガネとか靴とか、自分が世界と触れる境界部分には多少お金をかけても良いモノを使うべきと考えています。だってせっかく毎日目の前にある世界を美しく見られないなんて、人生損ですからね。
まとめ
結論としては現状のViXion01は「画期的な遠近両用眼鏡のプロトタイプ」です。現状で視覚に問題のない人にとっては全くメリットもないし、体感もできないでしょうし、もちろん購入する意味は全くありません。また単純な近視や遠視であれば、現状なら普通の眼鏡やコンタクトの方が安くて快適です。この製品が本領を発揮するのは、やはりレンズの調節幅が狭くなる、いわゆる老眼です。多くの人にとって加齢に伴うピント調節機能の衰えは避けられないことを考えると、全ての人がユーザーとなりうる可能性を持っているという非常に強力なデバイスだといえます。
現状のViXion01は、製品として販売されてはいますが、今すぐ累進度数メガネに取って代われるほどの状況ではありません。しかし、少なくとも現状ではおそらく唯一の、普通に購入できて日常の中で使用できるオートフォーカスアイウエアだと思われます。視野が狭いとはいえ、状況を限定すれば既に十分実用的だし、一部の視覚障害者にとっては世界を拡げてくれる味方になると思います。
自分の衰えを部分的にでもキャンセルしてくれるデバイスがこうやって開発される時代に生まれて本当に良かったと実感しています。
こうやってあれこれ語ってみたものの、この感覚だけは、やはり体験する以外に知る方法がありません。一般的なレンズとは違って、ViXion01は、その場で調整して試用することも可能なので、興味のある人は、是非体験してみて欲しいと思います。
テレビ朝日系列・HTB 北海道ニュースにてViXion01のb8ta Pop-up Sapporoでの展示が最先端の商品の一つとして紹介されました
3月15日のHTB・北海道テレビの夕方のニュースにて、道内に初進出の売らない店「b8taポップアップストア」で展示されている最先端の商品の一つとしてViXion01が紹介されました。ご視聴されたみなさまありがとうございました。
なお、道内初出店となる大丸札幌店1階の期間限定「b8taポップアップストア」でのViXion01の展示と着用の様子はYouTubeのHTB北海道ニュースのチャンネルでも公開されています。こちらもぜひご覧ください。
ViXion01ファームウェアアップデータ1.1.0を公開しました
2024年3月15日、ViXion01ファームウェアアップデータ1.1.0を公開しました。
更新内容
- オートフォーカスの安定性を向上
- 距離の測定範囲を拡大
ViXion01ファームウェアアップデータについては、以下のページをご覧ください。
なお、ViXion01ファームウェアアップデータには、ファームウェアアップデートの手順の説明とViXion01ファームウェアのデータが含まれております。
また、ViXion01スマートフォンアプリ1.1.0は、このファームウェア1.1.0に対応しています。
ViXion01スマートフォンアプリ1.1.0を公開しました
2024年3月13日、ViXion01スマートフォンアプリ1.1.0を公開しました。
ViXion01アプリ1.1.0、更新内容
- アプリのアイコンを変更しました
- ViXion01との再接続処理を改善しました
- ViXion01ファームウェアバージョン1.1.0に対応しました(近日公開予定)
以下、リンク先からアプリはダウンロード可能です。
・App Store
https://apps.apple.com/jp/app/vixion01/id6466262879
・Google Play
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.vixion.scouter01